音声の高域を用いた発声内容独立型話者認識

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  • Text-independent speaker recognition using the higher frequency band

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抄録

ベクトル量子化に基づく発声内容独立型話者認識において、音声スペクトルの高域を用いた場合および男性話者と女性話者の認識性能の違いについて検討する。男性20名女性20名が3カ月毎に1年にわたって発声した文章データを用いて実験を行なう。発声時期差が小さい場合に音声の低域を用いると90%以上の認識率が得られ、高域は低域よりも劣るが、発声時期差が1年になると低域と高域でははぼ同じ認識率となることを示す。また、話者認識に有効な動的特徴は低域よりも高域は少ないことを示す。男女別の認識性能の違いでは、低域を用いた場合は男声よりも女声の方が誤りが多いが、高域では女声よりも男声の方が誤りが多いことを示す。さらに低域よりも高域は異性間誤りが多いことから、音声の高域は異性を区別するには有効でないことを示す。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570291227410559488
  • NII論文ID
    110003296608
  • NII書誌ID
    AN10013221
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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