W-CDMA上りリンクサイトダイバーシチにおける2段階アウターループを用いる適応送信電力制御法の構成と特性

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  • Experiments on Fast Transmit Power Control Using 2-Step Outer Loop in Reverse Link Site Diversity between Cells for W-CDMA Mobile Radio

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抄録

本稿ではW-CDMA上りリンクセル間サイトダイバーシチにおける2段階アウターループを用いる高速送信電力制御(TPC)法の構成について提案し,フェージングシミュレータを用いる室内実験結果について報告する.提案方法では,移動局(MS)の移動速度および伝搬路の変動に対する目標E_b/I_0の補正を各基地局(BS)での第1アウターループで行い,各BSにおける誤り訂正後のフレーム誤り率(FER)とRNC (Radio Network Controller)での選択合成後のFERとの相対的補正を第2アウターループで行う.本方法は,(1)サイトダイバーシチユーザに対してのみ第2アウターループ制御を行うため有線伝送路の負荷を最小にできる,(2)BS内の第1アウターループでの目標E_b/I_0の可変ステップサイズ補正を行うことにより,伝搬路の急激な変動に対して良好な追従性を実現できる特徴を有する,また,実験結果より,f_D=5-800Hzの広範囲な領域において2サイトダイバーシチ合成後のFERは目標FERとほぼ等しい平均FER=10^<-2>の制御が高精度に実現できていることを示した.

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参考文献 (13)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570572702490817152
  • NII論文ID
    110003306650
  • NII書誌ID
    AN10060822
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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