MESA符号とマルチバンド分割受信を用いた電灯線伝送方式の提案

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タイトル別名
  • MESA フゴウ ト マルチバンド ブンカツ ジュシン オ モチイタ デントウセン デンソウ ホウシキ ノ テイアン
  • The Proposal of the Power Line Transmission System Using the MESA-Code and the Multi-Band Segmenting Receiver

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抄録

近年,電灯線を利用した通信技術の開発が行われている.しかし,電灯線の本来の目的は機器へのエネルギー供給であり,この中で通信を確立するためには,電灯線の伝送線路及び電磁環境に適した通信方式を用いる必要がある.本論文では,まず,電灯線通信における伝送特性解析と電磁環境の推定を行い,電灯線モデムの適用を想定する上で,代表的な家電機器を考慮した伝送特性の一例を示した.更に,この結果に基づき,周波数10~450kHz,搬送波出力10mW/10kHz以下,伝送速度9.6kbit/sという条件下での通信品質の改善策を検討した.改善策として,マルチバンド分割受信によってインピーダンス変動の影響を軽減し,また,電磁ノイズが小さくなる信号伝送周波数帯域の上端での電力密度の低下を防ぐMESA-SS方式を提案して,評価を行った.その結果,従来のSS方式に比べ同じビット誤り率を得るに必要なS/Nが6dB小さくできること,時間的な特性変動を考慮しない平均的な条件下では40mの距離においてビット誤り率を10^<-5>以下にできることがわかった.

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