抄録
圧電形横振動音片ジャイロスコープに使用される支持線の影響を等価回路解析し, 支持線に対する設計指針を明らかにした. 恒弾性金属に圧電セラミックスを接着した複合音片を折り曲げ金属細線で溶接により支持固定する場合を主に考察の対象とした. 音片の双共振モードに共通の不動点が存在しないので, これらのモードが支持線を介して機械的に結合し音片ジャイロスコープにおける漏れ出力発生の原因となる. また, 支持線の反共振はスプリアス振動となる. 支持線をT形等価回路表示した場合, その並列素子は音片の双共振モードの結合を, また直列素子は音片の双共振周波数のシフトをそれぞれ引き起こす. そこで, 使用周波数とこれらの影響を避ける支持線の寸法の関係を定量的に明らかにした. すなわち, 特に並列素子が零, 並列および直列素子が無限大となる寸法条件を明らかにした.