コブノメイガ成虫における残存飛翔エネルギー源の季節的変異

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タイトル別名
  • Seasonal Fluctuation of Residual Flight Energy Source in the Rice Leaf Roller, Cnaphalocrocis medinalis (Lepidoptera : Pyralidae) Adults
  • コブノメイガ セイチュウ ニ オケル ザンゾン ヒショウ エネルギーゲン ノ キセツテキ ヘンイ

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抄録

長距離移動性昆虫であるコブノメイガにおけるトリアシルグリセロール(TG)の残存量を, 海外から日本へ移入してきた世代と, その後, 日本で繁殖した後世代とで比較した.梅雨期に捕獲した飛来世代のTG量は, 夏以降に捕獲した後世代に比べ, 雌雄とも有意に少なかった.また飛来世代と後世代のTGにおける構成脂肪酸組成率を比較した結果, 後世代に比べ, 飛来世代では不飽和脂肪酸の含有率が低く, 特にリノレン酸はほとんど消失状態にあることが認められた.以上から, 残存TG量とその脂肪酸構成率から, 長距離移動性昆虫の飛翔歴の推定が可能であると指摘した.

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