72. 2 種類のモノクローナル抗体を用いた CA125 測定用キットの検討(核医学-試料測定)

• 高坂 唯子

  京都大学医学部附属病院放射線部

書誌事項

タイトル別名

• 72. Evaluation of 2-siteIR M A for CA125 Using Monoclonal Antibodies.

抄録

"ボールエルザCA125II"キットについて検討を行った結果, キットの基礎的検討では、反応条件、回収試験、希釈試験、再現性等については従来キットをはるかにうわまる良好な成績が得られた。キットに使用されているモノクローナル抗体M11はCA130抗体と部分的に交差することが認められた。CA125とCA125IIの測定値で乖離する例が認められ、Double determ inant assayでCA125抗原分子のエピトープの多様性が示唆された。健常者の測定値では女性の方が男性より若干高値に分布し、カットオフ値を35U/mlとすると男性1例(3.6%)、女性5例(16.7%)がカットオフ値を越えた。セントコア社のCA125キットとは良好な相関が得られた。臨床測定成績では従来法と同様に卵巣癌、子宮内膜症、膵癌等で高い陽性率が得られた。以上の結果より、本キットは従来法にくらべ、測定時間が短縮され、精度も向上し、有用な測定キットと考えられた。

収録刊行物

• 日本放射線技術学会雑誌

  日本放射線技術学会雑誌 50 (2), 191-, 1994

  公益社団法人 日本放射線技術学会

キーワード

• General Medicine

詳細情報

• CRID: 1390282681358166528
• NII論文ID: 110003471331
• DOI: 10.6009/jjrt.kj00003534554
• ISSN: 18814883
• ISSN: 03694305
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/50/2/50_KJ00003534554/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1994232004
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可