拡散テンソルtractographyを用いた脳梁部分欠損症の検討

• 吉澤 寿

  東京都立荏原病院

書誌事項

タイトル別名

• Evaluation of agenesis of the corpus callosum using DTI (diffusion tensor imaging) tractography
• カクサン テンソル tractography オ モチイタ ノウリョウブブン ケッソンショウ ノ ケントウ

抄録

拡散テンソルMR画像は, 生体内水分子の拡散の異方性を表現したものである。神経線維に沿った方向の拡散は速く, 神経線維と直交する方向の拡散は遅い。DTI tractographyは, この拡散の異方性を追跡し, 白質路を描くことができる。今回, DTI tractographyを用いて, 脳梁部分欠損症の検討を行った。対象は, MR検査で偶然発見された脳梁部分欠損症(脳梁膝部のみ形成)3例(10歳男性, 15歳女性, 22歳男性)DTI tractographyにより脳梁線維とProbst's bundleの走行を調査した。形成されている脳梁部分を通過する線維は, 両側大脳半球の広範囲に分布した。脳梁部分欠損症では, 形成された脳梁の線維が, 形成されなかった脳梁部分の線維を代償している可能性があった。Probst's bundleにおける外側下面の線維の一部は, 後頭葉に分布する脳梁線維であった。

収録刊行物

• 日本保健科学学会誌

  日本保健科学学会誌 8 (3), 173-177, 2005

  日本保健科学学会

キーワード

• 脳梁欠損症

詳細情報

• CRID: 1390282680208000896
• NII論文ID: 110003481762
• NII書誌ID: AA12001334
• DOI: 10.24531/jhsaiih.8.3_173
• ISSN: 24333018
• ISSN: 18800211
• NDL書誌ID: 7796106
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7796106
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006094391
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可