可変しきい値を用いたFSK復調の特性 : 画像通信システム

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タイトル別名
  • Characteristics of Frequency Shift Keying demodulate by variable threshold level

抄録

本研究では、非同期FSK方式の帯域フィルタ(2次バターワース型バンドパスフィルタ)通過後の信号対雑音比(S/N)の改善を目的としている。通常の場合、通信路においては、帯域制限をかけると雑音電力は小さくなりS/Nは改善できる、しかしさらに帯域制限を強くずれば雑音はより減少するが、信号成分も減少してしまう。そこで、まず変調側で、最短時間応答法を用いた位相連続FSK方式(データ系列に応じてべ一スバンドパルス波形を変える方式)を用いることにより、復調器の応答をよくする事により信号の歪を減らす事ができSNRはある程度までの改善をえられる。しかし、同期方式と比べると十分な改善とはいえない、そこで帯域フィルタによる帯域制限をさらに強めた、しかし,その復調出力は大きな符号間干渉を生じ誤り率は十分な改善をえられない。そこで、データを判定する時にしきい値を変化させる。すなわち、しきい値を2つ用いて、それを1ビット前に判定された復調データによって選択することによってS/Nを改善する方式である。その場合にあらかじめ2つのしきい値レベルをどうするかが重要になる。そごて、復調後の応答波形(ここでは、初期状態を定常状態としそこに6ビットのデータが入力されたときの応答を求めている)に白色ガウス雑音が加わったときの誤り確率及びしきい値を変化させる事により生じる誤り伝搬とを考慮し、その上でBERをなるべく少なくするようにしきい値レベルを決定しS/Nの改善をおこなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679499389568
  • NII論文ID
    110003685347
  • DOI
    10.11485/tvtr.16.55_31
  • ISSN
    24330914
    03864227
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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