音響再生装置の伝達周波数特性補正による音質改善　再生音における高度感性情報の再現とｊｉｔｔｅｒが音質に及ぼす妨害

• 石川 智治

  北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科

• 小林 幸夫

  小山工業高等専門学校

• 宮原 誠

  北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Improvement of the Sound Quality of High Order Sensations by the Compensation of Transfer Function and the Disturbunce Caused by Jitter
• ケンキュウ ソクホウ オンキョウ サイセイ ソウチ ノ デンタツ シュウハスウ トクセイ ホセイ ニ ヨル オンシツ カイゼン サイセイオン ニ オケル コウド カンセイ ジョウホウ ノ サイゲン ト jitter ガ オンシツ ニ オヨボス ボウガイ

抄録

音響再生装置の伝達周波数特性 (振幅・群遅延周波数特性) の平坦化を行い, その再生音を評価した.特に高度感性情報再現に重点をおいた.その結果, 従来オーディオ評価語に関する音質は改善されたが, 高度感性情報に関する音質は劣化した.その原因追求の実験の結果, 特性補正のために用いたDSP装置に起因する物理要因が高度感性情報再現を劣化させているに違いないことが明らかになった.すなわち, 高度感性情報再現のためには, 音響再生装置の伝達周波数特性平坦化以前に考慮すべき重要な物理要因が存在していることが明らかになった.そのひとつは再生されたアナログ信号の中に観測される時間方向の伸び縮みひずみ (jitter) であることを確認した.これまでの研究もふまえて検討すると, 想像をはるかに越える小量のjitterでさえも高度感性情報再現を損ねると考えられる.

収録刊行物

• 映像情報メディア学会誌

  映像情報メディア学会誌 55 (3), 469-473, 2001

  一般社団法人 映像情報メディア学会

キーワード

• 音質評価
• 高度感性情報
• 伝達周波数特性の平坦化
• 無ひずみ伝送

詳細情報

• CRID: 1390001205098640896
• NII論文ID: 110003685783
• NII書誌ID: AN10588970
• DOI: 10.3169/itej.55.469
• ISSN: 18816908
• ISSN: 13426907
• NDL書誌ID: 5725939
• Web Site: http://hdl.handle.net/10119/4929
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I5725939
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1997/55/3/55_3_469/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可