ツユクサ属(ツユクサ科)数種の葉の表皮におけるシュウ酸カルシウムの結晶の形態と分類上の意義

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  • Histochemical Localization of Calcium Oxalate Crystals in the Leaf Epidermis of Some Commelina L. (Commelinaceae) and its Bearing on Taxonomy
  • Histochemical localization of calcium o

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抄録

ツユクサ属の5分類群について, 葉の表皮におけるシュウ酸カルシウムの結晶の分布と形態, その分類上の意義を初めて報告する。全種において針状束晶が単独であるいは集合して観察される。加えて, Commelina africanaは多角形の束晶を, C. erecta subsp. erectaのとC. erecta subsp. livingstoniiはそれぞれプリズム状束晶とひし型束晶をもっている。C. benghalensisは非集合型の針状束晶を, C. diffusaは集合型東晶をもつ点で他と異なっている。広だ円形の結晶をもつ点でC. erecta subsp. livingstoniiはC. erecta subsp. erectaから区別できる。気孔の孔辺細胞のまわりに結晶があることは, ショウ酸カルシウムの結晶がこれらの分類群では, 栄養的且つ機械的役割をもっていることを意味しているかもしれない。

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参考文献 (24)*注記

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