ネパールのキク科植物の新種

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タイトル別名
  • Compositae Novae Nepalenses
  • ネパールのキク科植物の新種〔ラテン文〕
  • ネパール ノ キクカ ショクブツ ノ シンシュ ラテン ブン

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抄録

数年前に大英博物館からネパール産のキク科植物標本が京都大学理学部植物学教室に到着した。私に種名の同定をしてほしいとのことであった。そのうち,わかったのは同定して返送したが,むずかしいのが残った。パリー自然史博物館から中国やベトナムのキク科植物標本を送ってもらって,それらを調べつつ,ネパールのキク科植物を再検討した。このほどようやく仕事が一応終った。そのうちの新種を報告する次第である。ヨモギ属の一種。姿や葉は日本のヤマヨモギに似ていて,頭花は大きく,球形で幅5mmほどある。英人が採集したが,1976年には田端英雄氏等もこれを採集した。田端氏等のは花が蕾である。そのほか,キケルビタ属一種。トウヒレン属2種。キオン属2種の発表である。ネパールは中国の四川,雲南と陸続きなので,多数のキク科植物が報告されている四川,雲南と共通する種も多いが,然しネパールに特産する種も可成りある。

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