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Abstract
43. 臺灣のクラマゴケは,小泉教授が指摘せられたやうに内地のクラマゴケ Selaginella remotifolia SPRING var. japonica (MIQ) KOIDZ. とは異り,その背葉の先端が鋭尖形である.これがスマトラ,ジャバ,ニューギネア,フィリッピン,支那等に廣く分布してゐる S. remotifolia SPRING そのものである.新和名をニセクラマゴケとした. 44. ニヒタカカタヒバ(早田) Selaginella morrisonensis HAYATA は支那の Selaginella Labordei HIERON. と同種である.臺灣では2000米前後の山地に多く,やや濕つた所に生ずるカタヒバ型の柔な美しい種類である. 45. 臺灣産のホソバカタヒバ(早田) の學名 Selaginella stenostachya HAYATA (1914年) はそれより早く發表された同名 S. stenostachya WARB. (1900年) があるので,佐竹義輔博士は S. Hayatana SATAKE (1934年) と新學名を定められたが,これにも亦それより早い同名 S. Hayatana KUMM. (1927年) があるので,小泉教授は S. Satakeana KOIDZ. (1936年) と學名を變更せられた.しかしこのホソバカタヒバは既に1900年に WARBURG が發表した臺灣産の Selaginella Wichurae WARB. と同種である.コケカタヒバ S. leptophylla BAK. によく似てゐるが,背側にあたる苞葉が短くて1粍ばかりしかないから胞子嚢穗の幅は1.5粍ぐらいしかない.佐々木舜一氏はホソバカタヒバとコケカタヒバとは同種であるとせられたし,英國の ALSTON も亦 S. Wichurae WARB. をその異名にしてゐる.兩氏の處置は正しいものと思はれるが,この二種は胞子嚢穗の幅の廣い狹いでとにかく區別することができるから,ホソバカタヒバをコケカタヒバの變種にして,その學名を Selaginella leptophylla BAK. var. Wichurae (WARB.) TAGAWA と變更した.
Journal
- Acta phytotaxonomica et geobotanica [List of Volumes]
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Acta phytotaxonomica et geobotanica 10(3), 193-208, 1941-09-01 [Table of Contents]
The Japanese Society for Plant Systematics