日本菊科新植物(承前)

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タイトル別名
  • Compositae Novae Japonicae IV

抄録

チョウセンヨナメ(Asteromoea koraiensis (NAKAI) KITAMURA). AsterよりAsteromoeaに組合せを変更した.ザラヨナメ(Asteromoea Shimadai KITAMURA). 台湾の新竹州に処々で採取せられる葉がざらざらのヨナメである.丈はインドヨナメより高くなる.冠毛はインドヨナメより明瞭で1/3粍ばかりの澤山の短刺毛よりなっている.島田氏の名を記念する為めに上記の学名を附した.タイワンコウゾリナ(Blumea oblongifolia KITAMURA). 台湾北部より西表島にかけて分布するBlumea属の新種である.丈は65糎位で,葉は長楕円形で粗歯牙があるが深く切れ込む事はない,頭花には小花梗が発達しくっつく事なく,大きさは14粍幅12粍長である.一見ヤヘヤマコウゾリナに似ている.ウラジロワタナ(Blumea formosana KITAMURA). この種は葉裏に綿毛を敷き,葉縁は全辺で僅かに微凸突起が散布するのを特徴とする.頭花が穂状にごちゃごちゃ着く事なく,小花梗がある.ウライ番地で採集し,種子を播いて,京大植物学教室温室で栽培しているが,上記の特徴は変化しない.ハダカアザミ(Cirsium glabratum KITAMURA). この種はノリクラアザミの類縁にあたるもので,葉の裏が緑色で,茎が丈高く丈夫に生育する.小生の知る範囲では,ノリクラアザミより低地に生ずる.記載の原品は立山温泉と藤橋との間で採集した苗を,京大植物学教室の園圃で栽培したものである.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679418198656
  • NII論文ID
    110003761470
  • DOI
    10.18942/bunruichiri.kj00002594030
  • ISSN
    21897050
    00016799
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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