書誌事項
- タイトル別名
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- Depressed Fracture in the Posterior Fossa : Report of Two Cases
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抄録
後頭蓋窩陥没骨折の2例を報告した.症例1は46歳女性で,文通事故で受傷し心肺停止を呈した.後頭蓋窩陥没骨折に小脳挫傷,天幕上急性硬膜下血腫を伴った.症例2は17歳女性で,文通事故で受傷し脳幹症状を呈し,陥没骨折に脳幹周囲のくも膜下出皿を伴った.後頭蓋窩陥没骨折は報告が少なく未だに多くの検討はなされていない.後頭蓋窩は厚い軟部組織に覆われており,立体的位置関係から直接打撲を受けにくく,固い平らな物ではなく突出した物体での打撲でなければ陥没骨折しないためと考えられる.臨床的にも一次性脳幹損傷やdiffuse axonal injuryの合併をはじめとして,脳幹症状を含む多彩な症状を示し,病態に合わせた適切な治療が必要である.
収録刊行物
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- Japanese Journal of Neurosurgery
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Japanese Journal of Neurosurgery 4 (1), 62-66, 1995
日本脳神経外科コングレス
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204410388096
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- NII論文ID
- 110003812596
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- NII書誌ID
- AN10380506
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- ISSN
- 21873100
- 0917950X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可