1歳9カ月の小児に認められた外傷性後頭蓋窩急性硬膜外血腫の1例

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  • A Case of Acute Epidural Hematoma of Posterior Fossa in One-year and nine-month-old Infant

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抄録

2歳以下の後頭蓋窩急性硬嘆外血腫は非常に稀だが,1歳9カ目の女児の1手術例を経験し,そのCT像に興味ある所見を得た.外傷後20分のCTで後頭蓋窩にレンズ状の,一部が等吸収域の硬膜外血腫を認めたが,その60分後のCTでは同部位は均一な高吸収域となった.血腫は増大し,さらに左側テント上部に低吸収域を新たに認めた.手術所見ではテント上下にも血腫を認め,これらの低吸収域は新鮮な出血を意味していたことがわかった.血腫の内部に等〜低吸収域が存在する場合には,血腫の正確な大きさが把握しにくいにもかかわらず,血腫が増大する危険性が高く注意が必要である.

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