重症頭部外傷における転帰の早期判定 : Glasgow Coma Scale,年齢およびTraumatic Coma Data BankのCT分類による検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Early Prediction of an Outcome in Severe Head Injury : Results of Analyses of the Glasgow Coma Scale Score, the Patient's Age, and the CT Findings
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抄録
重症頭部外傷の転帰をTCDBのCT分類と年齢,GCSscoreなど種々の臨床的パラメータを用いて,受傷後早期に判定することを試みた.diffuse brain injury(DBI)I型の転帰は全例良好であった.DBI II型では年齢とCT上の病巣の多発が転帰と強い相関を示した.DBI III・IV型ではGCS scoreのみで転帰の予測が可能であった.mass lesionの硬膜外血腫群,急性硬嚥下血腫群ともにGCS scoreのみが転帰と有意な相関を示した.また脳内血腫群の転帰は全般的に不良であった.重症頭部外傷をTCDBの各病型に分類した場合,統計学的にはDBI II型を除き,GCS scoreのみで転帰の早期判定が可能であると思われた.
収録刊行物
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- Japanese Journal of Neurosurgery
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Japanese Journal of Neurosurgery 5 (2), 133-140, 1996
日本脳神経外科コングレス
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204408232448
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- NII論文ID
- 110003812806
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- NII書誌ID
- AN10380506
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- ISSN
- 21873100
- 0917950X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可