異なる臨床病態を呈したmixed pineal parenchymal tumorの2例 : Mixed pineal parenchymal tumorの2亜型に関して

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  • Two Different Mixed Pineal Parenchymal Tumor

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抄録

mixed/transitional pineal parenchymal tumor(PPT)の組織分類のうち,mixed,transitional両者の相違についての報告は少ない.症例1では初診時からすでに著明な髄液播種を伴っており,大量化学療法,部分摘出術を施行したが20カ目で死亡,組織所見はpineocytomaとpineoblastomaがモザイク状に混在していた.症例2では腫瘍は松果体部に限局しており,手術+放射線療法にて著効が得られた.組織所見は腫瘍細胞目体が両者の中間的性格を呈したtransi-tional typeであった.新WHO脳腫瘍分類ではmixed/transitional PPTを,(1)腫瘍細胞自体の性格が両者の中間的な場合と,(2)組織構築上両者が混在している場合の2つを含む可能性があると定義しているが,自験例からは両者は異なる臨床的悪性度を呈する可能性があり,検討が必要と考えられた.

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