天幕部髄膜腫に合併した脊髄空洞症

• 武田 直也

  西神戸医療センター脳神経外科

• 藤田 勝三

  西神戸医療センター脳神経外科

• 片山 重則

  西神戸医療センター脳神経外科

• 玉木 紀彦

  神戸大学医学部脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• Syringomyelia associated with Tentorial Meningioma: A Case Report

抄録

天幕部髄膜腫により水頭症を呈し,頸髄〜脳髄に脊髄空洞症を合併した症例を報告した.症例は45歳の女性で,頭痛と歩行障害にて来院し,左小脳症状,両側うっ血乳頭を認めた.MRIでは天幕上下にわたりGd-DTPAにて著明に増強される腫瘍および水頭症を認め,小脳扁桃ヘルニアと脊髄空洞症を合併していた.腫瘍の全摘出と第1頸椎椎弓切除にて空洞は著明に縮小した.以上より本症例の脊髄空洞症は頭蓋内圧亢進と小脳扁桃ヘルニアにより,大後頭孔にて髄液流通障害が起こったことが主要な原因と考えられた.

収録刊行物

• Japanese Journal of Neurosurgery

  Japanese Journal of Neurosurgery 6 (8), 541-544, 1997

  日本脳神経外科コングレス

キーワード

• posterior fossa tumor
• syringomyelia
• tonsillar herniation
• increased intracranial pressure

詳細情報

• CRID: 1390001204409110016
• NII論文ID: 110003813117
• NII書誌ID: AN10380506
• DOI: 10.7887/jcns.6.541
• ISSN: 21873100
• ISSN: 0917950X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/6/8/6_KJ00002979358/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1998034633
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可