晩発性てんかんで発症した異所性灰白質の1例

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  • Heterotopic Gray Matter Manifesting as Epilepsy in Late Adolescence : A Case Report

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抄録

異所性灰白質は, 他に種々の奇形を伴うことが多く, 一般に, 幼少児に精神発達遅滞, てんかん, 痙攣などで発症する.われわれは, 青年期(24歳)に症候性てんかんで発症した女性について報告した.脳波では, 側頭葉を中心に右半球にpolyspike and wave complexを認めた.MRIでは, 側脳室外側壁に沿って灰白質と同じ吸収域が数珠状に認められ, 特に, プロトン密度強調画像で明確に描写された.異所性灰白質のてんかんは若年発症の場合内服薬でのコントロールはむずかしいが, われわれの症例ではコントロール可能であった.MRIの普及に伴い, これらの症例は晩発性てんかんの原因として今後も増加してくると考えられ, 留意すべき疾患と思われた.

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参考文献 (19)*注記

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