外傷性クモ膜下出血を合併した鞍上部進展ラトケ嚢胞の1例

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  • Suprasellar Rathke's Cleft Cyst with Traumatic Subarachnoid Hemorrhage : A Case Report

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抄録

著者らは, 外傷性クモ膜下出血を合併した鞍上部進展ラトケ嚢胞の64歳女性例を報告した.患者は頭部打撲後, "talk and deteriorate"の経過をとった.頭部CTで鞍上部血腫を伴う激しいクモ膜下出血が描出された.救命を目的とした血腫除去術を行ったところ, 嚢胞内血腫を伴う鞍上部進展RCCが発見された.損傷血管は圧迫伸展された嚢胞辺縁動脈であり, この外傷出血に対する鞍上部嚢胞の関与は大きいと考えられた.これは特異な外傷性クモ膜下出血の治療を通じて発見された鞍上部進展ラトケ嚢胞の始めての報告である.

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参考文献 (16)*注記

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