神経内視鏡手術が有効であった脳室炎の2例

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  • Two Cases of Ventriculitis treated using a Neuroendoscope

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抄録

脳室炎は,ときに致死的経過をたどる治療困難な頭蓋内感染症である.われわれは,2例の脳室炎症例に対して,神経内視鏡を用いた治療を行い,良好な結果を得たので報告する.症例1は破裂脳動脈瘤クリッピング術後の70歳,女性である.症例2は外傷による頭蓋底骨折と気脳症後に脳室炎を併発した31歳,男性である.両症例とも,内視鏡による脳室内隔壁とデブリスの除去を脳室ドレナージと併せて行った.デブリスの除去は外ドレナージによる自然排出のみではむずかしく,隔壁形成により一層困難となる.また多房化により,外ドレナージが複数必要となる.内視鏡治療は,これらの問題を解決することができ,考慮すべき治療戦略と思われた.

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