急激な視力障害の進行をきたしたトルコ鞍内原発悪性リンパ腫の1例

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  • Intrasellar Primary Malignant Lymphoma: Case Report

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抄録

急激な視力障害の悪化をきたしたトルコ鞍内原発悪性リンパ腫の1例を報告する.症例は62歳,男性で,当院受診1ヵ月前から視力障害を自覚していた.眼科では両眼の視力低下および視野狭窄を指摘された.頭部MRI上トルコ鞍内から鞍上部にかけて視交叉を上方に圧排する腫瘍を認めた.視力障害はその後急速に進行し,1週間の経過で視力は眼前指数弁に低下した,緊急に経蝶形骨洞腫瘍摘出術を施行し,術後視力・視野障害は著明に改善した.また,入院後betamethasoneの投与を開始したが,尿崩症が顕在化し,抗利尿ホルモン補充療法を開始した,病理組織診断はmalignant lym-Dhoma, diffuse large cell type, B cell type であった. methotrexate (MIX)大量投与による化学療法ならびに放射線治療を施行し,MR画像上腫瘍は著明に縮小した.

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参考文献 (28)*注記

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