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- 海野 登久子
- (現)日本化薬株式会社農薬事業部上尾研究所
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- 鈴木 猛
- Laboratorio de Investigacion Cientifica para Control de la Oncocercosis
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- JUAREZ O. E. Leonel
- Laboratorio de Investigacion Cientifica para Control de la Oncocercosis
書誌事項
- タイトル別名
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- Insecticide studies in vector control of Guatemalan onchocerciasis : 2. Efficacy of larvicides assessed by simulated trough tests
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抄録
野外に設置した人工水路によって, 7種の殺虫剤のブユ幼虫に対する効力を比較した。クロルフォキシム, ペルメトリン, クロルピリフォスメチルがもっとも効力が大きく, テメフォスがこれに次ぎ, ダイアジノン, フェノスリン, フェニトロチオンは効力が劣った。有機燐剤と異なり, ピレスロイドの場合, 濃度の減少にともない, 効力が急激に減少する傾向がみられた。フェノスリンでは, いったん中毒して基物を離脱した幼虫が, 後に回復する傾向があった。殺虫剤に対する感受性は, Simulium ochraceum, S. metallicum, S. callidum, S. horacioiの4種幼虫に関するかぎり, 種間に顕著な差はみとめられなかった。また, 幼虫の大きさを三つのランクに分けた場合, 大, 中, 小の間で差がなかった。薬剤総量が同一の場合, 10∿120分の処理時間の間で, 死亡率に大きな差はみとめられなかったが, 300分では高死亡率が得られた。テメフォスの人工水路試験と自然水路試験について, 手に入るかぎりの報告を検討した。その結果, 人工水路試験のCL-95の最小値は, 3ppm-min(1分あたり換算)であった。自然水路で有効と報告されたテストの大部分では, 薬量は3ppm-min以上であった。例外的にこれ以下の薬量が有効なのは, 微小粒子にテメフォスを含ませた特殊な剤型の場合か, あるいは, 水流中に浮遊する微小粒子にテメフォスが吸着されたためであると考えた。
収録刊行物
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- 衛生動物
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衛生動物 34 (4), 269-277, 1983
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204944762496
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- NII論文ID
- 110003816591
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- ISSN
- 21855609
- 04247086
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可