清時代後期の大渓における木工芸品産業の生成と展開 : 台湾・大渓における地域資源を活用した木工芸品産業に関する研究(1)

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タイトル別名
  • The Formation and Development of Woodcraft Industry in the End of Qing Era at Da-Shi of Taiwan : Study on Woodcraft Industry based on Regional Resources at Da-Shi of Taiwan(1)

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抄録

本論文は, 台湾・大渓の清時代後期における木工芸の生成と展開に関し, 先行研究の分析, ならびに, 現存する木工芸品産業従事者からの聞き取り調査, オリジナル資料の採集・分析などに基づいて, 考察したものである。その結果, 次の知見を得た。(1)清時代後期に大渓で木工芸品産業が定立した背景には, 水利の利便性, 流木を中心とする木材の供給性, 寺廟・豪邸建設という社会的要請などの条件があった。(2)先行研究では明らかにされていないが, 今日の大渓における木工芸品産業の基礎を築いた主要人物は, 大陸から渡ってきた陳朝枝を核とする, 7名の木工芸技術者たちであった。その7名の仲間は, 社会的要請に応えつつ, 地元内外から新しい技術者を糾合しながら, 形成された。(3)大漢渓の水運を支えた船大工たちが, 水運の衰微につれて, 木工芸品産業従事者たちの仲間に糾合されていった。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 46 (5), 59-68, 2000

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (11)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680387232896
  • NII論文ID
    110003825131
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.46.59_2
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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