中国黒竜江省における放牧圧の異なる草原植生の種多様性

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  • Species Diversity of Grassland Vegetation under Three Different Grazing Intensities in the Heilongjiang Steppe of China

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抄録

中国東北部では過放牧による草原の退化が深刻である。中国黒竜江省の放牧圧の異なる3ヵ所の草原(強,中,弱放牧草原)において植物の種多様性とその空間的不均一性を出現頻度により評価した。Cleistogenes squarrosa,アカザおよびスゲ属の1種が共通の優占種であった。草原退化の指標種とみられるコニシキソウおよびヨモギ属の2種は退化草原において高い出現率を示した。放牧圧が高いほど植生の種構成は単純であった。0.5m×50mの調査区において強,中,弱放牧草原でそれぞれ39, 53, 52種が確認された。放牧圧が高いほど種多様性は低かった。H^1の変動係数で表した種多様性の不均一性は放牧圧が高いほど高かった。

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