放牧条件下でのネザサ(Pleioblastus chino var, viridis)の地上茎密度の維持機構

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タイトル別名
  • Maintenance Mechanism of Stem Density under Grazing in Dwarf Bamboo, Pleioblastus chino var. viridis
  • ホウボク ジョウケン カ デ ノ ネザサ Pleioblastus chino var.viridis ノ チジョウ ケイ ミツド ノ イジ キコウ

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抄録

放牧条件下でのネザサの優占維持機構を解明するために, 放牧区, 1年禁牧区および未放牧区を設定し, ネザサの地上茎密度の調節機構を明らかにした。放牧条件下では, 地上部の攪乱により, 地上茎重は減少したが, 地上茎密度は増加した。地上茎密度の増加は, 地下茎芽密度と有効節率の両方の増加によって起こった。この地上茎密度の維持機構が, 放牧条件下でネザサが優占度を保つ理由であると推測した。1年禁牧区と未放牧区では, 地上茎密度と茎当り平均地上部重との関係が, 自然間引きの3/2乗則から予測される最多密度線にほぼ従った。この密度調節は, 個体間や個体内での地上茎同士の競争と共に, 地下部による個体内部の調節にも依存していた。

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