ベータ・二項分布にもとづく植生調査データの分散分析

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  • Analysis of Variance in Vegetation Surveys Based on the Beta-binomial Distribution

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抄録

SHIYOMI et al. (2000) はベータ・ニ項分布にもとづいて草地植生の調査と解析を行う方法を提案した。その方法を用いると,草地群集を構成しているそれぞれの種の出現率と,それぞれの種の空間分布の不均一性(偏りの程度)を求めることができる。しかしながら,種間の出現率や空間的不均一性の違いを統計的に比較(検定)することができなかった。本報告では,b個のライントランセクト(ブロック)を設定,出現するs種を農業実験におけるs処理と見なすことによって,乱塊法による実験計画法の解析方法が適用できることを明らかにした(計算においては,統計学の条件を満たすために適切なデータ変換を必要とする)。この方法を用いると,種間の出現率や空間的不均一性の多重比較も行うことができる。このようにして得られたデータを乱塊法や多重比較を行うために必要な3条件(誤差の等分散性,正規分布性,独立性)も,ほぼ満たされることを示した。

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