野草および牧草放牧地における共通出現植物のアーバスキュラー菌根菌感染率と根圏土壌胞子数

  • 烏 恩
    東北大学大学院農学研究科陸圏修復生態学
  • 斎藤 勝晴
    東北大学大学院農学研究科陸圏修復生態学
  • 佐藤 衆介
    東北大学大学院農学研究科陸圏修復生態学
  • 菅原 和夫
    東北大学大学院農学研究科陸圏修復生態学

書誌事項

タイトル別名
  • Arbuscular Mycorrhizal Colonization and Sporulation in Rhizosphere of Common Species on Native and Sown Grasslands
  • 野草および牧草放牧地における共通出現植物アーバスキュラー菌根菌感染率と根圏土壌胞子数
  • ヤソウ オヨビ ボクソウ ホウボクチ ニ オケル キョウツウ シュツゲン ショクブツ アーバスキュラーキン コンキン カンセンリツ ト コンケン ドジョウ ホウシスウ

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抄録

宮城県川渡の非アロフェン質黒ボク土壌の野草および牧草放牧地で共通に見られるハルガヤ(Anthoxanthum odoratum L.),ノコンギク(Aster ageratoides Turcz. var. ovatus (Franch.et Savat.)Nakai)のアーバスキュラー菌根菌感染率および根圏土壌胞子数を調べた。ハルガヤとノコンギクの菌根菌感染率は牧草地で野草地より有意に低く,その季節パターンも牧草地と野草地で異なっていた。ハルガヤの根圏土壌胞子数における草地間の差は感染率の差に比べて僅かであった。ノコンギクの根圏土壌胞子数は草地間で差がなかった。両草種の地上部諸形質,土壌理化学性の草地間の比較より,牧草地の菌根菌感染率の低下は主に土壌中の高い可給態リン酸濃度と土壌酸性化,圧密化の影響によることが示唆された。

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参考文献 (28)*注記

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