都市構造関連指標と開発関連指標の関係分析 : 都市の構造と開発に関する基礎的研究・その 1

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タイトル別名
  • A STUDY ON DEVELOPMENT AND THE STRUCTURE ON URBANIZATION
  • 都市の構造と開発に関する基礎的研究-1-都市構造関連指標と開発関連指標の関係分析
  • トシ ノ コウゾウ ト カイハツ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ 1 トシ

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抄録

本報文の成果をまとめるとつぎのようになる。(1)幾つかの都市構造関連指標から都市の構造的特性を把握する時, 住宅都市的因子, 工業都市的因子, 都市規模因子, 都市サービス因子などの少数の少数の因子に単純化して考察することができる。(2)都市をその構造的特性から類型化する方法のひとつとして, (1)で述べた各因子の因子得点を用いて類型化する方法があり, 本分析では, 5つの都市類型に分類された。(3)幾つかの開発関連指標について, その内容による類型を設定し, (1)に述べた因子から類型を判別したところ, 就業人口構成率による類型が最も都市の構造的特性を反影した開発現象を表わしていることがわかった。つぎに, 本研究を進めていくにつれ, つぎの点について, さらに検討を深めていく必要性を痛感した。(1)都市の構造をより明確化するために, 説明力の高い妥当性のある都市構造関連指標の選択・作成が必要である。同様に, 開発関連指標についても, 開発現象をより反影した指標の作成が必要である。(2)本分析は単年度におけるデータを用いた静的な分析であるが, 都市の構造ならびに開発現象の変化を検討することが重要であり, 時系列的な分析が必要である。以上の問題点を踏まえ, つぎに, 大阪府下守口市を事例として, 時系列分析を行う。なお, 本分析で行なったデータ処理, 統計解析は, 名古屋大学大型計算機センターのシステムを用いた。

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