壁パネルの種類と量についての研究 : その 1 集合住宅における間仕切システムのパネル寸法構成のモデル化

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タイトル別名
  • A STUDY ON THE TYPES AND QUANTITY OF WALL PANELS : Part 1 Combimation models of panel size on systems of partition which is applied to dwellings
  • 壁パネルの種類と量についての研究-1-集合住宅における間仕切システムのパネル寸法構成のモデル化
  • カベパネル ノ シュルイ ト リョウ ニ ツイテ ノ ケンキュウ 1 シュウゴ

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抄録

間仕切を連続した部分, 交差部分, 他と取り合わない端部, 他と取り合う端部の4つの部分に分け, 特にそのうちパネル寸法構成と関係のある前2つの部分について, それらをどう構成するか検討し, 必要となるパネル寸法の種類を考えた。これらの結果, 次の5つのアイテムから, パネル寸法構成のモデル化が可能となった。(1)グリッド パネル配列のよりどころとなるグリッドの種類で, シングルグリッド, ダブルグリッドなどがある。ここでのモデル化は, シングルグリッドのみを対象としている。(2)グリッド間隔(M)配列のよりどころとするグリッド間隔をMcmとする。グリッド間隔の種類には, 10, 15, 20, 30cmなどがあるが, 集合住宅の間仕切システムでは30cmの場合が多い。(3)基準パネルの長さ(nM)間仕切の交差部分は, 多くの場合パネル厚(tcm)と関係づけられた長さの異なるパネルを組み合わせることによって構成される。またそうすることによって, 交差部分の先につながる他のパネルとの境界を, グリッドと関連づけて配置することが可能となる。(4)の交差部分の構成方法であげるような, 長さの異なるパネルの組み合わせを持つ, グリッドのn倍の長さのパネルを基準パネルと呼ぶことにした。(4)交差部分の構成方法 間仕切の交差部分の構成方法として, シングルグリッド芯押えで3種類, シングルグリッド面押えで4種類の, 長さの異なるパネルの組み合わせを考えた。(5)連続した部分の構成方法 いくつかの長さの異なるパネルを組み合わせせて, 様々な長さの間仕切を実現することができる。こうしたパネルは, グリッドと関連づけられた長さになっているので, n_1M, n_2M, n_3M…などによって示すことができるが, この報告ではこれらのモデル化は行なっていない。またこれらのパネルのいずれかが, (3)における基準パネルとなっている。以上の5つのアイテムは, (3)と(5)の関係を除けば独立した関係にあるので, これらの組み合わせから, 間仕切システムのパネル寸法構成(水平方向)のモデル化が可能である。また間仕切システムを計画する際に, パネル配列の条件(プランニングの制約条件ともなるが)を与えることによって, 必要となるパネル寸法の種類を明きらかにすることが可能となった。しかしパネルの形状, 構成方法についてここではいくつかの限定を行なっているので, ここで触れなかった他のものについて, 引き続き研究を行なってゆきたい。また間仕切の他と取り合う端部の処理方法については, 寸法調整の研究の一環として進めてゆきたい。

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