地下水調査のための原位置試験の解析における諸問題

抄録

地下水調査のための各種原位置試験の概要をのべ, その試験結果を解析して, 掘削工事のための排水設計への適用における問題点を中心に論じている。検討された項目の要約は以下のとおりである。(1)単孔式透水試験は地下水流が局所的であり。掘削工事における地下水流動の規模との間に大きな差があるので, その役割は単に予備調査的なものと考えるべきである。(2)多孔式揚水試験からTheisやJacobの方法で滞水層定数を算定する場合, その算定が困難な原因として, 貯留係数の水圧依存性と揚水井の貫入度の不完全性について考察している。(3)非定常浸透の問題は圧密と同系の熱伝導型基礎微分方程式で支配される擬似定常の現象であるので, 横井への浸透と一次元圧密の過程とを対比・検討している。(4)各種原位置試験を排水設計に適用する場合の問題点として, 地下水流のパターンと揚水井の境界条件の2つをあげ, 堅井と横井の水理機構を記述する対照表により説明している。(5)影響圏の決定は, 長時間揚水による水位-時間曲線の上方への屈折から映像法を用いる解析が望ましいとしている。

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土質工学会論文報告集 17(2), xv, 1977-06-15  [この号の目次]

社団法人地盤工学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID) :
    110003914092
  • NII書誌ID(NCID) :
    AN00173174
  • 本文言語コード :
    JPN
  • ISSN :
    03851621
  • 収録DB :
    NII-ELS