主要畑雑草種子の土中における生存年限について

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タイトル別名
  • Longevity of Buried Weed Seeds in Soil

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抄録

当場畑作部,当年産の10種の雑草種子を土壌とともに円筒につめて圃場の20cm深に埋蔵し,4年半にわたり円筒を掘り出して,種子の出芽率を調べた。また,メヒシバのみについて,当年産種子を圃場の5,20cm深に埋蔵し,以後,春と秋に埋蔵の深さを変える処理も加え,2年半にわたり円筒を掘り出して,種子の発芽率を調べた。(1)土中埋蔵4年半後でもなお8割以上出芽し,相対的に生存年限の長い草種はカヤツリグサ,ツユクサ,シロザであった。エノキグサは4年半後で半年後の出芽数の半数近くの出芽数を示した。(2)オオイヌタデ,スベリヒユ,イヌビユは2年半後までは10%以上の出芽率を示したが,4年半後では大部分が出芽力を失った。(3)メヒシバ,ヒメイヌビエ,クワクサは2年半後で出芽率が10%以下となり,生存年限は他の7草種に比べ短かった。

収録刊行物

  • 雑草研究

    雑草研究 23 32-36, 1979

    日本雑草学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571980077339971456
  • NII論文ID
    110003931303
  • NII書誌ID
    AN00097258
  • ISSN
    0372798X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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