歩行トレーニング装置が地域在住高齢者の運動機能に及ぼす影響について

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タイトル別名
  • Influence of the Exercise using a Walking-Training Machine on Physical Function of the Community-Dwelling Elderly
  • ―両側分離型トレッドミルを用いたトレーニング装置―

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抄録

本研究の目的は,歩行トレーニング装着が地域在住高齢者の運動機能に及ぼす影響を検討することである。18名の地域在住高齢者(72.6 ± 4.4歳)を対象とし15分間のトレッドミルでの歩行トレーニングを週2回,4週間実施した。歩行中の姿勢制御能力を高めるため,トレーニング中にトレッドミルの歩行ベルトを急激に減速させ,外乱刺激を無作為に発生させた。トレーニングによる運動機能への影響を検討するために,トレーニングの前後で最大歩行速度,片足立ち時間,ファンクショナルリーチ,膝伸展筋力,握力,長坐位体前屈,全身反応時間および外乱刺激に対する筋反応潜時と骨盤加速度を測定した。その結果,最大歩行速度,ファンクショナルリーチ,長坐位体前屈,前脛骨筋の潜時,前方加速度ピーク値が有意に改善した。この結果から歩行トレーニング装置を用いたトレーニングは,歩行能力やバランス能力,柔軟性,歩行時の姿勢制御能力に影響を及ぼすことが認められ,転倒予防を図れる可能性があることが示唆された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 30 (7), 421-427, 2003-12-20

    日本理学療法士学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (33)*注記

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