書誌事項
- タイトル別名
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- The Effects of Very Low Intensity Exercise in N. I. D. D. M. on Blood Glucose and Lipid Concentration
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抄録
本研究は,糖代謝異常を機能的に生じているインスリン非依存型糖尿病患者に対して,運動強度として「極低強度(最大心拍数の20%)」を負荷し,その影響の把握を目的とし,生化学的指標を同時に測定し,背景としてのメカニズムの考察を行なったものである。<br>結果は,全症例とも,この強度で定常状態を得た。早朝空腹時血漿グルコース,FBGの減少傾向が認められたものの,中性脂肪,TG・高分画リポプロテイン-コレステロール,HDL-chはいずれも極低強度運動によって有意な変化は認めなかった。インスリンレセプターとインスリンの結合率は,極低強度運動では,低強度に比べ,インスリン濃度が低い状況で低いことが示された。極低強度運動は,エネルギー基質代謝への低刺激性が,安全な運動療法を提供する根拠になり,代謝障害のある障害者への理学療法の適応を広げることが期待される。
収録刊行物
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- 理学療法学
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理学療法学 19 (4), 354-358, 1992-07-10
日本理学療法士学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238037092864
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- NII論文ID
- 110003995360
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- NII書誌ID
- AN10146032
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- ISSN
- 2189602X
- 02893770
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可