成人女子骨格型反対咬合症に適用された上下顎移動術による三次元的顔貌変化の予測シミュレーション

  • 初川,貴司
    東北大学大学院歯学研究科発達加齢保健歯科学講座顎発達咬合形成学分野
  • 佐藤,亨至
    東北大学大学院歯学研究科発達加齢保健歯科学講座顎発達咬合形成学分野
  • 菅原,準二
    東北大学大学院歯学研究科発達加齢保健歯科学講座顎発達咬合形成学分野
  • 三谷,英夫
    東北大学大学院歯学研究科発達加齢保健歯科学講座顎発達咬合形成学分野
  • 谷尻,豊寿
    (株)メディックエンジニアリング

書誌事項

タイトル別名
  • Three-dimensional prediction of soft tissue for skeletal class III following two-jaw surgery

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抄録

わが国で多くみられる骨格型反対咬合症においては, 下顎の過大に加えて上顎の後退を伴っており, 下顎のみならず上顎の移動術が必要になることが多い.しかし, 上下顎移動術による軟組織変化を三次元的に予測する方法はまだ確立されていない.そこで本研究では, 上下顎移動術を適用した反対咬合症患者の術前・術後の軟組織顔貌変化について非接触三次元曲面形状計測装置を用いて三次元的に評価し, その結果をもとに顔貌変化の予測シミュレーションを行う方法を確立することである.骨格型反対咬合症と診断され, 上下顎移動術が適用された成人女子20名を対象として, 顎矯正外科手術による上顎骨および下顎骨の移動量と, 顔面軟組織に設定された計測点の変化量との関連を検討した.次に顎骨の移動量を説明変数とし, 顔面軟組織各計測点の変化量を目的変数とした重回帰式を作成した.作成された回帰式をもとに予測シミュレーションを行い, 実際の術後顔貌との比較から, 本予測手法の有用性が示唆された.

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参考文献 (23)*注記

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