スポーツ障害における運動の特徴

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タイトル別名
  • Characteristic Movement of Injured Athletes

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抄録

スポーツ障害は外傷と異なり, 頻度の高い運動により生ずるため, その障害の原因には動作の仕方が関係していることが多い。環境要因やトレーニング方法の考慮も重要であるが, 個体要因を運動パターンあるいはフォームと言った動作の仕方で考えることは意義深いのではないだろうか。理学療法士の特徴とも言える動作分析能力をスポーツ障害に活かすことを本論の目的とする。筋, 腱の炎症について 筋, 腱に生ずる炎症はスポーツ障害にはつきものであるが, これらは特定動作における特定筋の使い過ぎのため生ずると考えるのが妥当であろう。スポーツ動作そのものの分析は非常に重要であるが, 評価がしやすい動き方, 基本的な動きにブレークダウンしたものが有益であるならば, 理学療法として用いない手はない。スポーツ競技種目によらない, いわば基本的動きとも言えるようなものであればなおさらである。例として, 膝蓋靭帯炎とアキレス腱炎をあげる。膝蓋靭帯炎, ジャンパー膝などいわゆる膝伸展機構の障害では膝関節伸展モーメント増大運動が認められる。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 32 (4), 275-278, 2005-06-20

    日本理学療法士学会

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