プリシードプロシードモデルを基にした歯科保健モデルと地域における現状とのギャップ : 共分散構造分析結果

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  • Differences between a Model of Dental Health on the Base of the PRECEDE-PROCEED Model and the Reality in a Community : The Results by LISREL Analysis

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抄録

本研究では,プリシードプロシードモデルを基にした歯科保健モデルと地域における現状とのギャップを解明することを主たる目的とした.はじめに,「口腔保健7要因調査」票を作成し同モデルに基づく因果モデル(みどりモデル:模式的仮説)を構築した.次に,東広島市とその周辺地域で同質問紙による調査を行った.みどりモデルと現状との一致性を検討した結果,適合度の目安であるGFI値は0.90を超えたもののAGFI値は0.77と低く,現実を反映するモデルとしては不十分であった.より現実的なモデルと考えられる修正モデルのGFIは0.97,AGFIは0.93を示し,ともに適合度の目安である0.90をクリアした.修正モデルは「準備因子」や「歯科保健行動」を強化することでQOLが向上することを示していた.また,モデルを検証しないままの健康教育は,行動変容の実態に沿わない可能性のあることが示唆された.

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