超高齢者同時性両側性肺癌に対して, BAI併用放射線療法と胸腔鏡下拡大区域切除術を行った一例

• 饒平名 知史

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 国吉 真行

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 上原 忠大

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 河野 朋哉

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 上原 忠司

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 河崎 英範

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 平安 恒男

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 川畑 勉

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 大田 守雄

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

• 石川 清司

  独立行政法人国立病院機構沖縄病院外科

書誌事項

タイトル別名

• Synchronous bilateral lung cancers in octogenarian treated with radiotherapy combined with bronchial artery infusion using CDDP and video-assisted thoracoscopic left S^6extended segmentectomy : a case report

抄録

症例は80歳男性, 右肺炎と診断され入院となった.抗生剤の投与にて肺炎は改善したが, 胸部X線写真にて右中肺野に結節を認めた.胸部CTで左S^6に径20mm大の腫瘤影を認め, B^6からの擦過細胞診検査で, class V, 腺癌と診断された.その際, 右上葉気管支入口部を閉塞する腫瘤も認められ, 同部の生検にて扁平上皮癌の診断も得た.右肺扁平上皮癌に対して, CDDPのbronchial artery infusin (BAI) (50mg/body, days 5 and 33)とUFT内服(400mg/m^2 orally, days 1-14, 29-42)を併用した放射線治療(2.0Gy×5days/week, days 1-43, total 60Gy)を行った後, 左肺腺癌に対して, 胸腔鏡下拡大S^6区域切除を施行した(pT1N0M0).術後3ヵ月目の気管支鏡検査では, 右上葉気管支入口部の腫瘤は消失し瘢痕形成のみが見られた.また, 同部の生検, 擦過細胞診検査にても悪性所見は認められなかった.現在, 術後3年6ヵ月, 両癌とも再発なく経過良好である.

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 20 (1), 23-27, 2006

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 同時性両側性肺癌
• 超高齢者肺癌
• 胸腔鏡下区域切除
• 気管支動脈内注入

詳細情報

• CRID: 1390001204363352320
• NII論文ID: 110004027181
• NII書誌ID: AN10467885
• DOI: 10.2995/jacsurg.20.23
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacsurg/20/1/20_KJ00004018480/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006129685
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可