歯科用金属への接着性モノマーの電着に関する研究 -4-MET溶液とタイプ4金合金の電着とその効果-

書誌事項

タイトル別名
  • Electrodeposition of Adhesive Monomer on Dental Alloys -Electrodeposition of 4-MET Solution on Type 4 Gold Alloys and Its Effect-

この論文をさがす

抄録

本実験では, タイプ4金合金へ4-METAを電着する際の最適な条件について検討した.4-MET濃度および電流を変化させて電着したタイプ4金合金と光重合型歯冠用レジンの剪断接着強さを測定した.電着した接着強さは, 電着なしのそれらと比較して有意に大きかった.最大接着強さは, 14.6MPaで, その条件は, 溶液濃度20%, 電流100mA/cm2であった(以後, 20%-100mA/cm2とする).最大接着強さを示した20%-100mA/cm2と有意差がなかった条件は, 10%-100mA/cm2および20%-50mA/cm2であった.以上のことから, 4-METAを用いた電着は光重合型歯冠用レジンとタイプ4金合金の接着強さを増加することが証明され, 最適な条件は, 20%-100mA/cm2, 10%-100mA/cm2および20%-50mA/cm2であった.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 25 (1), 26-32, 2006

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ