大規模多目的ファジィ計画法(ファジィOR)

  • 坂和 正敏
    広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻
  • 加藤 浩介
    広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻

この論文をさがす

抄録

現実の意思決定状況を数理計画問題として定式化すれば,多くの場合,多数の変数と制約を含む大規模な問題となり,しばしば,角型構造とよばれる特殊構造をもつ.ところで,このような特殊構造をもつ数理計画問題は,なんらかの工夫により,いくつかの小規模な問題に分割して解くことができれば,計算に必要な時間および記憶容量の削減が期待できる・このような観点から,1960年代のはじめにG. B. DantzigとP. Wolfeが角型構造の線形計画問題に対する分解原理を提案して以来,角型構造の非線形計画問題をはじめ,多目的の角型構造の数理計画問題などに関する研究が活発に行われるようになってきている.本稿では,このような大規模計画問題においてよく知られた特殊構造の一つである角型構造に注目し,意思決定者のあいまい性を考慮するためのファジィ目標を考慮した角型構造の多目的線形計画問題および多目的0-1計画問題について考察する.

収録刊行物

  • シンポジウム

    シンポジウム (46), 63-74, 2001-09-11

    公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417126971370112
  • NII論文ID
    110004049460
  • NII書誌ID
    AA12071894
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ