内視鏡的高周波焼灼法により polypectomy を行った気管支脂肪腫の 1 例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Endoscopic Electrosurgical Resection of Endobronchial Lipoma

この論文をさがす

抄録

症例は52歳男。咳嗽, 喀痰, 血痰があり, 気管支鏡検査を施行した。左底幹に内腔をほぼ閉塞する表面平滑な淡黄赤色の球形腫瘤を認めた。気管支造影では左B^<9+10>入口部に10×9mmの陰影欠損が認められた。通常の鉗子生検では確定診断が得られず, 気管支ファイバー下に消化管用半月スネアを用いて高周波焼灼装置によりpolypectomyを行った。切除標本の病理組織学的検索により, 気管支脂肪腫と診断した。本症は極めてまれな疾患であり, 本邦では12例が報告されているにすぎない。本邦例を集計し文献的考察を加えるとともに, 気管支良性腫瘍の診断と治療に内視鏡的高周波焼灼法によるpolypectomyが有用であることを述べた。

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 8 (5), 748-753, 1987

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ