札幌市における都市化が緑地の植物相に与えた影響

  • 矢部 和夫
    札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科環境デザイン
  • 吉田 恵介
    札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科環境デザイン
  • 金子 正美
    北海道環境科学研究センター自然環境部

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Urbanization on the Flora of Open Space in Sapporo City
  • サッポロシ ニ オケル トシカ ガ リョクチ ノ ショクブツソウ ニ アタエタ

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抄録

札幌市の11緑地の植物相を主成分分析法によって解析した。第1軸は孤立化指標 (周辺の森林率 孤立後の時間) と負相関を持ち, 森林植物の種数とも負相関を持った。孤立化は市街地拡大の指標でもあるため, この軸は緑地の都市化によって森林植物が減少することを抽出した。第2軸は, 緑地内の撹乱地の増加により雑草種が増加するという人為的な影響を抽出した。都市化によって消失する森林植物は30種の草本と14種の木本であった。また鳥散布型の木本は孤立化によって消失しやすく, 周辺100m以内の森林率が孤立化に影響を与えやすかった。さらに, 30種の草本が林床性であることから, 断片化 (小面積化) の影響が大きいものと思われる。

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参考文献 (25)*注記

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