母豚の胎盤摂取が血漿および乳中ミネラル含量と子豚の成長に及ぼす影響

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  • Effect of Placenta Feeding on Mineral Composition of Plasma and Milk in Sows and Growth of Piglets

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抄録

母豚の胎盤摂取が母豚の血漿および乳中ミネラル含量と子豚の成長に与える影響について実験を行った。実験1では、胎盤摂取の有無により試験区(Ex)と対照区(Ct)とし、試験2では、給与胎盤の状態(生区: Fpおよび加熱区: Cp)と量(900g区: W9および1800g区: W18)により、2×2要因実験を行った。実験1において、血漿では、カリウム含量は日齢1(D01)と日齢5(D05)にExがCtより高かった(P<0.05)。乳では、マグネシウム含量はD15に、カリウム含量はD01とD05にExがCtより高かった(P<0.05)。実験2において、血漿では、カリウム含量はD01にFpがCpより有意に高かった(P<0.05)。乳では、カリウム含量はD03、D16およびD20にFpがCpより有意に高かった(P<0.05)。実験1において、子豚の日増体量はDG05(D05の体重-D01の体重)、DG20(D20の体重-D15の体重)および総日増体量(TDG, D20の体重-D01の体重)はExがCtより高かった(P<0.01)。実験2において、日増体量はDG03(D03の体重-D01の体重)、DG08(D08の体重-D03の体重)およびDG12(D12の体重-D08の体重)にFpがCpより有意に高かった(P<0.01)。本試験の結果から、新鮮胎盤給与は母豚の血漿および乳中ミネラル含量と子豚の日増体量を高めることが明らかとなった。

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