難聴の治療
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- 小田 恂
- 東邦大学医学部耳鼻咽喉科学第1講座教授
書誌事項
- タイトル別名
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- Treatment of Hearing Impairment
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抄録
耳疾患の病態生理に関して20世紀の初頭までにはかなり解明されていたが,難聴の治療には結びつかなかった。20世紀の前半,ペニシリンの発見により感染症の治療ができるようになってから急性化膿性中耳炎の治療ができるようになり,1950年代以降は手術法の改良によって慢性中耳炎による難聴の聴力改善が可能になった。1970年ごろから突発性難聴など急性感音難聴の薬物治療ができるようになり,1980年代以降には人工内耳の手術によって高度感音難聴の治療も可能となった。また,補聴器は技術の改良によって小型・軽量化され伝音難聴,感音難聴のどちらにも適応するようになってきた。このように,20世紀はそれまで顧みられなかった難聴の治療が可能になった時代である。
収録刊行物
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- 東邦醫學會雜誌 = Journal of the Medical Society of Toho University
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東邦醫學會雜誌 = Journal of the Medical Society of Toho University 51 (2), 69-73, 2004-03-01
東邦大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573950401732668160
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- NII論文ID
- 110004631649
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- NII書誌ID
- AN0016685X
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- ISSN
- 00408670
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles