教師の教育経験は学習者の発話評価にどのような影響を及ぼすか The Effects of Teaching Experience on the Evaluation of Japanese Learners' Speech

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著者

    • 鈴木 秀明 Suzuki Hideaki
    • 神田外語大学大学院博士前期課程:神田外語大学留学生別科 KANDA UNIVERSITY OF INTERNATIONAL STUDIES

抄録

本研究は教師の教育経験の多少が学習者の発話評価の際にどのような影響を及ぼすかを調査するものである。現職の日本語教師40名に、OPIのサンプルテープを聞いてもらい、全体的評価、分析的評価をしてもらった。分析的評価の際には、テキストタイプ、文法、音声、語彙、流暢さ、機能、内容の7項目についての評価を実施した。また、発話評価の際に何に着目しているのかを自由に記述してもらった。結果として、分析的評価で、中級テープの文法において、教育経験の少ないグループの方が経験の多いグループに比べて評価平均点が高くなるという点で有意差が見られた。しかし、上級テープの評価では7項目いずれにおいてもグループ間に評価平均点の差は見られなかった。また、教師の自己基準に関しては、文法、音声、語彙を経験の多いグループと少ないグループの両方が高い割合で評価項目として挙げていた。この結果を先行研究 (Hadden, 1991 ; Okamura, 1995) を参考に考慮すると、教師は教育経験を積むにしたがって文法に関する項目内の知識の量が増え、より詳細な評価基準を身につけていくと推測される。ただし、これは中級テープの評価に関してのみに言えることで、教育経験の多い教師が全ての習熟度において詳細な評価基準を身に付けているとは言えない。

収録刊行物

  • 言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要   [巻号一覧]

    言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要 10, 87-106, 2004-03  [この号の目次]

    神田外語大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110004670779
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10576042
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    13476203
  • NDL 記事登録ID
    6960429
  • NDL 雑誌分類
    ZK21(言語・文学)
  • NDL 請求記号
    Z71-D921
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  IR 
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