在宅失語症者の家族の介護負担感 : アンケート調査報告

書誌事項

タイトル別名
  • Investigating Feelings of Burden in Caring for Persons with Aphasia among Family Members Living in Community : Results of a Questionnaire Given at the 20th National Aphasia Peer Group Meeting
  • ザイタク シツゴショウシャ ノ カゾク ノ カイゴ フタンカン アンケート チョウサ ホウコク

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抄録

失語症は言語によるコミュニケーションを阻害し, 生活基盤を脅かす重大な障害であるにもかかわらず, 要介護度認定にはほとんど反映されない。また, 失語症者を介護する家族の介護負担感には, コミュニケーションの問題が影響すると思われるが, こうした側面を考慮した評価法や質問紙は未だ開発されていない。我々は失語症者の家族の介護負担感を評価する評価法作成の基礎データを得ることを目的に, 失語症友の会全国大会参加者を対象に失語症によるコミュニケーションの困難さが日常生活に及ぼす影響についてアンケート調査を行った。アンケートの方法は自己記入式で, 266名より回答があった。介護者の特性についての検討から, 見守り時間の長さと介護者の年齢の間には関連があることが示唆された。一方, 失語症者のコミュニケーションの困難度は, 誰かに相談したい思い, 見守り時間の長さなどと関連することが示唆された。見守り理由としては, 身体介助の問題とコミュニケーション困難に関連する本人の不安が挙げられた。

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