著明な黄疸を呈したDDS症候群の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of DDS Syndrome Disclosed Marked by Jaundice
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抄録
アレルギー性血管炎にDDS 100mg/日を投与され,約4週後に発熱,皮疹,黄疸,肝機能障害,単核球症を望したDDS症候群の1例を報告する。本症候群の黄疸は,一般に軽度であるが,本例は総ビリルビン15.6mg/dl, Al-P, γ-GTPの高値など胆汁うっ滞型肝炎の像を示した。肝組織像では,本症候群に特異な所見は認められない。本症候群の発症にはアレルギー反応が関与しており,本例では好酸球増多が著明で,DDSによるLSTも陽性であった。治療はDDSの服用中止とステロイドが有効である。ほとんどの症例が,ステロイドの投与で急速に改善するが,死亡率が15%もあり,合併症の予防が重要と思われる。
収録刊行物
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- 北里医
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北里医 19 351-355, 1989
北里大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387451762002432
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- NII論文ID
- 110004693805
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- NII書誌ID
- AN00052147
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- ISSN
- 03855449
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles