マウスモデルにおけるIgE依存性遅発反応に対する免疫調節剤の抑制効果の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Immuno-modulators on Anti-DNP IgE Antibody Mediated Biphasic Cutaneous Reaction in Mice

この論文をさがす

抄録

パプテン特異的抗DNP-IgE抗体を用いてマウスにおける遅発型皮膚反応の解析と,この反応に対する免疫調節剤の抑制効果の検討を行った。マウスに経静脈的に抗DNP-IgE抗体を投与し, DNFBを塗布することにより1時間ならびに24時間をピークとする即時型反応と遅発型反応を認めた。この反応は抗DNP-IgE抗体特異的であり,マウスのstrain差はなかった。遅発型反応ではCD4陽性リンパ球優位の細胞浸潤が認められ, RTPCR法による皮膚局所でのサイトカインmRNAの検討では, TH2型サイトカインの関与が考えられた。この反応に対してH1-blocker, H2-blocker投与群において統計学上有意な抑制は認められなかった。prednisolone, azelastine hydrochloride, FK506投与群ではこの反応を有意に抑制した。またIFN-γ投与群では抑制傾向は認められなかった。この実験系はIgE依存性皮膚反応に対する薬剤の効果判定に役立つものと考えられた。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ