高精細動画を用いた多地点接続による中学校間日韓遠隔授業の実践と評価(<特集>実践段階のeラーニング)

書誌事項

タイトル別名
  • Practice and Evaluation about Distance Classes using High Quality Video/Audio Stream with Multi Point Connection between Japanese and Korean Middle Schools (<Special Issue>Studies on Practical Use of e-Learning)
  • 高精細動画を用いた多地点接続による中学校間日韓遠隔授業の実践と評価
  • コウセイサイ ドウガ オ モチイタ タチテン セツゾク ニ ヨル チュウガッコウ カン ニッカン エンカク ジュギョウ ノ ジッセン ト ヒョウカ

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抄録

日韓の中学校間において生徒同士の討論を含む授業を行うために,インターネット上で高精細動画の伝送が可能なツールを用いて,2箇所の授業会場と司会・通訳会場の3地点を結ぶ遠隔授業を実践した.この授業では,交流授業の後「海を越えてエネルギの未来を考えよう」をテーマに,電気エネルギの利用や夢の発電に関する討論を行った.そして,授業及びトラフィックと伝送画質,対話支援環境,遅延の影響を検討し,以下の結論を得た.日韓間の中学校において,高精細動画と翻訳チャット,Web-GIS教材を用いた遠隔授業が実践できた.主観評価から,学習者,教師,参観学生にとって有用性の高い授業であったことが分かった.トラフィック評価から,福岡-長崎間では安定した通信ができたが,福岡-光州間では十分な帯域が確保できなかった.伝送画質評価から,福岡-長崎間の対面型の画質はPQR2.4〜3.4,福岡-光州間はPQR9.1〜13.5を示した.翻訳チャットやWeb-GIS教材の利用は,授業中の対話支援に有用であった.遅延の影響は,通訳や発言調整により目立たなかった.

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参考文献 (16)*注記

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