アトピー性皮膚炎児の親の疾病認知と養育態度との関連

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タイトル別名
  • Relation between disease awareness and attitudes of parents whose children suffer from atopic dermatitis in their later childhood
  • アトピーセイヒフエンジ ノ オヤ ノ シッペイ ニンチ ト ヨウイク タイド トノ カンレン

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抄録

アトピー性皮膚炎児の療養行動は,親の対処に左右される。先行研究では,親の心理的要因とアトピー症状の関連の報告はあるが,養育態度に着目した研究は少ない。本研究は,学童期アトピー性皮膚炎児の親の疾病認知と養育態度の関連を検討し,看護介入のあり方の検討を目的とする。アトピー専門外来に通院中の学童児の親(平均年齢 40.7±3.5 歳)44 名に罹病期間,主観的重症度などの疾病認知,養育態度(鈴木ら:1985)を調査した。結果,主観的重症度は皮疹・かゆみの気になる度合と関連がみられた。養育態度は健康な子どもの親と比べ統制的なかかわりの傾向がみられ,重症ほど受容的・子ども中心的かかわりを,逆に軽症,主観的重症度が低いほど責任回避的,統制的かかわりの傾向がみられた。以上から,重症化を予防するためには,軽症時から親の受容的・子ども中心的かかわりの養育態度を支援する患児参加型の看護介入が必要であることが示唆された。

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